ハールディーンさんに、海からの土産の礼にと
美味しい店を教えてもらって、サボテンジュースを奢ってもらう。
カルーセルさんとロッカードも加わって、結局、夜が明けるまでサボテン料理で宴会。
ところで、居着いて数年になる城塞での同居人とは、すっかり役割分担が決まっている。
彼と俺との共通点は、そこらに不定に舞台を持つ芸人だということと、
それから、産みの親の顔を知らないこと。
血の繋がった家族、というかたちの輪郭を、俺は正確には知らない。
でも、まるで母だと形容されたように、昔は知らなかったものを取り戻せているのだろうか。
■城塞の都・都のバザールにて■
(ロッカード、ハールディーン、カルーセル)
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