久し振りに会ったユーリルは、魔力を消耗しすぎたらしく、
水色の髪がすっかり黒い色になってしまっていた。
夜にあって神秘的に輝く艶やかなその色は、それはそれで素敵ではあるけど
やっぱり優しさと芯の強さを感じさせるいつもの色のが、
ずっと彼女らしいと思う。早く力が戻ると良いんだけど。
ユーリルの笑顔には、俺を含めて、人を幸せにする力があると思う。
自分にとってもそうだと、彼女が笑ってくれるだけで、
胸に温かい幸せが広がるぐらいだからね。
■城塞の都・都のバザールにて■
(ユーリル)
そういえば、海で少しだけ顔を見たとき、アリーゼがたまたま俺のコテージの中にいたことを、
邪魔したんじゃないかと、ずっと気にしてくれていたらしい。
誤解が解けて、俺も安心した。
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