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歌王子の邂逅帳

なりきりチャット「がぁらないとシネマ」HN、ジュニィの日記です

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砂の近道

お節介だとか世話焼きだとか、言われたときは首を捻っても、自覚するのはたいてい、ことの済んだ後だったりするんだ。

■太陽と月の砂漠にて■
(ロマ)

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月の花

氷点下の砂漠で、月の光を受けて砂よりも輝いてる花を見られるとは思わなかった。

■太陽と月の砂漠にて■
(蒼い影)

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幸運と鳥

初めて鳴らした鳥笛の音は、彼女の瞳と同じくらい澄んで響いた。

フェフェの里の水源が年にいちどだけ枯れる原因を探して、俺は砂漠に出てきている。
砂が熱でじりじり焼ける時間に休んで、夜になったら移動を始めるのが、もっぱらの俺の動き方。

暑いのよりは寒いのの方ががまだ慣れているから、時には夜明けまで動いていることもある。もちろん、凍えないようにちゃんと服は着込んでね。

夜中よりも夜明けに近い時間に聴こえたのは、オアシスだけを渡る鳥さんの声を模した笛なんだって、それを持ち歩いて鳴かせていた冒険者の女の子、シリカが教えてくれた。

鳥さんの声に似せて唄う鳥笛。吹いて鳴らすんじゃなくて、紐のとこを持って、ぐるぐるって回して鳴らすんだ、これもシリカが教えてくれたから、早速鳴らしてみたら、飲み込みが早いって褒められちゃった。

冒険地で見るもので想像を絶してみたい、と夢を語った彼女の瞳は、その声にも鳥笛の高い音にも劣らずに透き通っている。今は見上げる距離だけど、いつかその声と瞳は星に届いて、対話ができるんじゃないか、と思わせるような色だった。

そう思っているうちに夜が明けたから、彼女と星との心の通わせ合いは、次に会える夜に期待しておこう。

この砂漠にだけ住まい、オアシスを渡って生きる鳥さんのことも、砂漠を渡るときには心に留めておくこと。会えたらシリカに報告するのも忘れないこと。

■太陽と月の砂漠にて■
(シリカ)

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ベッドの次は家探し

住む場所を自分で探して自分で決める、たぶん、それは自立と呼んでしかるべきこと。

虎の獣人であるロマは、人の姿と虎の姿、2つの顔を持っている。今日見せてくれたのは、子どもの虎さんとしての顔だった。

ひいきの果物屋さんの頭の上に乗って嬉しそうだったり、尻尾を振っている様子を見ると、まるで甘えん坊の猫さんみたいだけど(と言ったら本人には、猫じゃない、って怒られた)、どうやら安心できる自分の家を探しているらしい。

虎さんの住処と人の住処、今のところは満足できる場所は見付からないみたい。
彼がその手で、その足で、その心で、自分がどこへ住みたいのか、どこへ行きたいのかを決められると良い、と思う。さあ、それは、きっと自立への第一歩となろう。

……ま、そんなふうにしなくても、今まで独りでやってきてるわけだから、じゅうぶん自立してると思うんだけどね…!気持ちの問題かな。

とりあえず今夜は足掛かり、ひと晩の宿を提供することにした。

■城塞の都・都のバザールにて■
(ロマ)

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ジュニィ
性別:
男性
職業:
歌唄い

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