落とし物の代りに香油

通りで誰かが布袋を落とすとこに出くわした。

人が多かったから誰が落としたのかはっきり見えなくて、とりあえず慌てて追いかけたら、ワネットって剣士の女の子が落とし主だってわかったんだ。

愛剣のマリーアンの手入れをするためのもんなんだって。
最初は泥棒と誤解されそうになっちゃったんだけど、何とかわかってもらって、すぐ傍の油屋さんでお礼にって、良い香りのする油を買ってもらった。
何の香りだろ？何かの花さんかな。
疲れた時に嗅いだら、ゆっくりできそうな感じ！

それから騒ぎの途中で、ワネットとおんなじく剣を持ってた少年（アルゥー）もやってきて、彼女に剣の手入れに相応しい油の種類を教えてもらっていた。

ちょっと気になることを言ってたな。
赤い蛇の紋章を持ってる集団がどうとか、って話、暗礁に乗り上げてるみたいだから、俺もちょっと気を付けとこうっと。


さて、ロッカードも帰ってくるのに時間がかかるみたいだし、少し眠ったら街に出発して、仕事や買い物やのんびりを、しばらく気ままにやってこようと思う。

＜入手品＞
【桃色の瓶の香油】

■城塞の都・都のバザールにて■
（ワネット、アルゥー）

満月と星空

そう、今夜は満月だったんだ。

気が付いたのは、ちょうど起きたぐらいの時間。
今日のぶんの飯を作りながら、デスヴァレーに景色が良く見える場所があったなって思い立ったもんだから、とりあえず今日の２食ぶんと明日の朝のぶんを作り置いといて、デスヴァレーへ出かけることにした。

俺にしては、意外と早く高くまで着いた。
…と思ったけど、時計は既に夜明けのが近い時間をさしてた。

ま、目的の綺麗な満月は見られたし、考え事しながら、ついでに夜明けも見てくことにしたんだ。
今日のとこは、自分に合格をあげてさ。
夜明けを見たら帰り始めて、そうだな、夕方までに帰る、が目標っ。

さあて、来週はちょっと、街の方をうろうろしようかな。

■城塞の都・デスヴァレ−にて■

呪い師の使い魔は寂しがり屋

呪い師が使役している使い魔の子には、寂しがり屋が多いらしい。
だから、何か退屈凌ぎができそうなことを見つけると、悪戯がてら手に入れようとするんだって。

赤い瞳と赤いローブの呪い師、スライマーンのお兄さんは、何となく唄った歌で使い魔さん達を引き寄せちゃった俺を助けて、もとの道まで導いてくれた。
もとの道に戻るために唄った子守唄、どうやら使い魔の子達は気に入ってくれたみたい。

使い魔の子は使役主、主人には絶対忠実なんだと思ってたし、きっと実際そうなんだろうけど、そんでも拗ねたり寂しがったり、それを満たそうとして誰かを捕らえようとしたりするんだ。
人とあんまり変わらないのかな。今度また、彼らが寂しくて仕方なくなることがあったら、今夜みたいにまた歌で慰められれば良いと思う。

そういえば、城塞には街よりか、呪いや占いをする店が多いような気がする。
スライマーンのお兄さんの店、あの近くだって言ってたな。
今度礼がてら、ちょっと覗いてみようか。

■城塞の都・都のバザールにて■
（スライマーン）

酒は慣れなの？

バニーガールのお姉さんが選んでくれた飲み物を飲んでたんだけど…、

ああ、ちょうど今日は何となく、いつもよりかあったかかったし、そのおかげでカジノの空気がこもっちゃったのかなとか、珍しく人酔いでも起こしたのかなとか、色々ほかにも考えはしたんだけど…、

窓を開けて風に当たっても、火照った感じが止まないのは、…やっぱりジュースかと思って飲んでたグラスに入ってたのは、酒だったような気がしてるんだよね、うん。


前よりかは全然飲めるようになったけど、やっぱり俺は酒には強くないたちらしい。
慣れ、体質、どっちも聴くけど、慣れたらもっと飲めるようになるもんなんだろうか。

■城塞の都・BIG CASINOにて■