その鴉は、夜にあっても闇に沈むことはなかった。
身体の色が白かったからだ。
ちょうどすぐ上にあった、街灯の明るさにも負けてない。
正体はフレッドウォードという名の呪術師のお兄さんで、
自分の使い魔を通して散歩していたんだそうだ。
商人のミスタ・ビンゴについて聴いてた特徴を整理して、
どう考えてもちょっと怪しい感じの印象になって、
それをフレッドウォードのお兄さんに聴いてもらって、
何となくちょっと落ち着いた。
(こればっかりは、想像通りじゃないことを願うばかり)
綺麗なものを探して散歩してたって言ってたけど、
何だか励ましてもらっちゃったみたい。
心配もしてくれてたみたいだしね。
土産に残してくれたこの白い羽は、お護りにでもしようか。
お兄さんが金貨2枚で売ってくれる護符には、
効果は敵わないかも知れないけど。
さあて、またうろうろして、商人さんに会いに行かなきゃ。
<入手品>
【白い鴉の羽】
■潮風の港街にて■
(フレッドウォード)
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