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歌王子の邂逅帳

なりきりチャット「がぁらないとシネマ」HN、ジュニィの日記です

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女の子の「らくがき」

寝起きに毛布と、それから見覚えのある顔、聴き覚えのある声。

これほど安心できる組み合わせもない。それが久し振りに会う人なら、嬉しさも加わってもっともっと。
とは言え、どのくらいかはっきり覚えてないぐらい久し振りで、俺も言い出すのに少し躊躇ったんだけど、相手…キリアの方も、おんなじように思っててくれたみたいで良かった。

改めて簡単に自己紹介し合ったあと、キリアが持ってきてくれた毛布に包まって、それから暖炉にもあたりながら、彼女の話の中で、ちょっと気になったことについて聴いた。キリアは孤児院の子ども達の相手をしに来てたみたいなんだけど、俺が見覚えのある顔だと思って見たら、落書きのあとは消したはずだー、って言ったんだ。

少し詳しく聴いたら、女の子たちの化粧の練習台になっていたらしい。
化粧っては、勿論自分を綺麗に見せるためのものだけど、そこは幼い子どものすること、まるで彼女達が描く女の子の絵のように、とっても大胆な仕上がりになることは想像できる。

それは何とか綺麗に落としたけど、キリアは普段、あんまり化粧はしないんだそうだ。化粧具の匂いより、酒の匂いのが似合ってる、って。
確かに精霊さんの気配を感じられて、水の精霊さんと相思相愛、そんなそのまんまの自然なキリアらしいけど、きっと化粧した姿も似合うと思うんだよね。と、そう言ったら、慣れないせいなのか、恥ずかしがってしまったようだった。

キリアだったら、孤児院の女の子たちに憧れられる、お化粧上手な素敵なお姉さん、てのになれると思う。
もし今後練習台になるとき、女の子達に逆にアドバイスできるような、キリアに似合った化粧を教えるために、もし必要なら彼女へのアドバイス役として、声をかけてもらう約束をした。


帰り際に扉の隙間から見た彼女(子ども達に呼ばれてたみたいだった。ほんとに慕われてるんだなあ)の顔が、慈愛の傍ら、何となくちょっとだけ寂しそうな、何かに思いを馳せるような表情だった気がしたのは…俺の気のせいだと良いんだけど。

■山頂の大聖堂にて■
(キリア)

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夜を渡る風船

空に飛んでった赤い風船は、どのくらい遠くまで進めただろう。

樹の枝にひっかかってた赤い風船を取ろうとしたら、あとちょっとのとこで逃げられてしまった。
そのかわりに、仕事に行く途中のジェラルドってお姉さんと、彼女の持ってた青い風船がつかまって、色んな話も聴けたから、ま、今日のとこはよしとしようか。

ジェラルドによると、風船は新しい玩具屋さんの開店記念に配られてたものらしい。
彼女は風船を持ってる自身を子どもみたい、とも言ったし、風船を見て喜んだり、その飛んでいく先に思いを馳せていたりした(…これはまあ、思い返してみれば子どもっぽい、かな…!)俺のことを繊細だ、とも言ったけど、同じように赤い風船の行く先を案じ、青い風船の思いを代弁して、俺の手にそれを譲ってくれたジェラルドだって、おんなじぐらいか…それ以上に、きっと繊細だと思うな。


有能な仕事人だから、今日のジェラルドは動きやすそうな普段着だった。
その彼女に、いつかドレスを見立てる約束をする。

彼女自身や、色についての観察眼は、どうやら認めてもらえたみたい。
色々な声を出せるっていう彼女に、別の顔を見せてもらえる時が来るのが楽しみっ。

<入手品>
【青い風船】

■繁華街の噴水広場にて■
(ジェラルド)

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迷子の子猫

■繁華街の噴水広場にて■

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聖樹の歌

クリスマスを祝った歌は、楽しい歌も静かな歌も、それはたくさん残っている。

それだけこの日に思いを重ねる人が多いってことなんだろう。毎年クリスマスが近付くと、俺も残った歌のぶんだけ仕事が増えて、ちょっとした稼ぎどきになっている。

その中で、唇よりも耳に馴染んでる有名な歌があるんだ。
まだ故郷にいた頃に、よく唄ってもらっていた曲で、俺は仕事ではそれを唄わないことにしてる。

だから仕事がひけた後、人も少なくなった酒場でこっそり(あるいは、つい口をついて)ちっちゃく唄ってたのを、うっかりオーリエンダに聴かれてしまった。

晩酌のお供と肴を探していたらしい彼女に、すぐにやめようとしたその歌をもう一節唄って、歌の話やクリスマスの話をしながら、そのグラスに注がれていたワインを追加して俺も相伴に預かる。

酒をある程度飲んでも記憶がはっきりするようになったあたりは、俺も成長したか、それとも城塞で暮らし始めたおかげかな?オーリエンダはクリスマスにひとまずパーティーを開きはしないってことと、前にも聴いたけど夏が好きだってこと、聴かせてもらったことがたくさんと、それから買い物に行く約束をした。

クリスマスまではもうすぐ。
街に彩りが増えて、楽しい雰囲気はきっと緩やかに加速する。

彼女は買い物では俺の好きなものを選んでくれるって言ってたけど、ここは男として俺も、それでお姉さん側の好きなものをこっそり探らないとね、贈り物を考えるのは好きだから、何を贈るか考えるのも楽しそうだ。

今日も気付かない間に、酒と紅茶の代金を払ってもらってたしね…!

■冒険者達の酒場にて■
(オーリエンダ)

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ジュニィ
性別:
男性
職業:
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