忍者ブログ

歌王子の邂逅帳

なりきりチャット「がぁらないとシネマ」HN、ジュニィの日記です

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

お母さんの馬糞亭

試合が始まる直前になると、バザールはいつも以上にごった返す。

そんでもって、普段は城塞にいなくて、バザールに慣れてない人もいっぱい観戦に来るもんで、闘技場に行く道がわからなくなってしまう人もたくさん出てくる。

今日は大通りからすぐ入れる路地裏で演奏をしてたんだけど、やっぱり道を尋ねられることがいくらかあったんだ。
路地裏を覗き込んだ商人のスラヴァも、そんな人達と同じような状況に陥ったかと思って、道はこっちじゃない、って思わず言っちゃったんだけど…、どうやら道がわからない訳ではなかったらしい。

この人込みが苦手で、あまり人の多い場所に観戦へは行ってないそうだ。
試合の終わった闘技場へ足を運ぶことの方が多い、って言ってたけど、やっぱり興味があるんだろうな、人込みが苦手なのが解消さえしたら、きっと楽しんで観られると思うんだけど。


そんな話をしてたら、少し懐かしい顔が食べ物片手に通りかかった。
剣士のストーリー。
俺の記憶が正しかったら、たぶん会うのは凍土に行った時以来。
初めて出会ったのは…、そう、KOGTの前だった。

スティはその頃とはちょっと雰囲気が違って、髭は剃ってないし、駄目剣士でいる方が楽しいってわかったー、なんて言ってた。
そう言いながらも観戦に来る(…タイミングは、たまたまだったみたいだけど)のは、駄目って冠をつけたとしても、剣からは離れられない、ということなんだろうか。

スティが観戦前に腹ごしらえをするつもりだと言うので、
近くにある「お母さんの馬糞亭」に、スラヴァ(スティに、油断すると攫われそうだから路地裏には注意しろ、って忠告を受けていた。俺も、彼女は気を付けて損はないと思った)も伴って食事に行くことにする。

とりあえず今日はスティの髭は剃らせたよ。
それから酒で潰すって宣言されたんだけど、
………それについてはまあ、ここには記録しないでおこう。

■城塞の都・都のバザールにて■
(スラヴァ、ストーリー)

拍手

PR

流れる速報

剣の大会は相当賑わってるみたいで、そこかしこで予選の結果が耳に入ってくる。

主催さんや協賛さんが先導してる盛り上げ隊もいるんだろうけど、恐らく、試合結果の情報をとりまとめたもんをチラシにして配ってるのは、有志の誰かだろうなって気がしてならない。
だって、それだけ毎日噂も聴くし、これから観に行く、ぜひ観に行きたい、そんな話を俺も、歌を聴いてくれたお客さんに何回も聴いたんだ。

その中の1人が、行く予定を立ててチケットを取ったけど、どうしても行けなくなったから良ければ、ってそのチケットを俺にくれた。
俺が行っても勿論良かった、けど、チケットはどこも売り切れてそうな状況。
俺よりも行きたい人がいるんならそっちに、と思ってたとこに、ちょうど良さそうな人材との出会いを果たす。


ちょっと前に砂漠で出会ったレーヴェン。
街で配ってるチラシには枚数も限界があり(これもスポンサーの力なく有志ゆえ、とは俺が勝手に思ってるんだけど)、結果を知りたいけど足りなくてもらえなかった、って人が何人もいたみたいだったんだ。

残念そうにしてる中に、彼女の姿もあった。
そのちょっと前に無事にもらえてた俺は、レーヴェンにチラシを見せながら、女の子の勘ってやつで予想を聴くことにした。その前に俺も尋ねられたんだけど、知り合いも知り合いじゃない人もたくさんたくさん混じってる中で、予想は難しい状況だったから。

彼女が示したのは、参加者プロフィールに「罪な女」…なんてことを書いてたリュオの名前。

興味がありそうだったレーヴェンにチケットを譲って、俺の知り合いだから、もしリュオの試合にあたったら応援してくれ、と伝えておいた。
リュオも含めた参加者さん皆の健闘と、レーヴェンが観戦を楽しめることを願おうか。
ああ、それからレーヴェンが、観戦で熱気や雰囲気にあてられて気を失ったりしないように、とも。

■城塞の都・都のバザールにて■
(レーヴェン)

拍手

剣闘大会と魔法使い

剣士さんが、剣を合わせて闘うことに感じるのは喜びだろうか。

俺は剣士さんではないから、正確なところは判らない。
ただ、この街には、好きじゃないのに嫌々剣を振っている人は恐らくほとんどいないだろうし、喜びとは違っても、剣を振ることに強くなる楽しみや、より強い相手と闘うわくわくした気持ちを、皆少なからず感じてるんじゃないかな、と思っている。

勿論、恐れや怯みもあるだろう。
しかし、彼らはそれでも剣士であり続けているから。

彼らにとっての剣は、俺にとっての竪琴みたいなものかな、と想像したら、キラはよくよく理解しがたい、って顔をしてたけどね。

今度の大会には、きっとそんな人達が多く集まってるんじゃないかと思う。
そんな彼らを観戦しに来たというキラは、剣士さんや他の観戦者さんよりかはずいぶん冷静で、広い視界からこのS-1を眺めているようだった。

もしも魔法使いさんの大会があったとしたら…、キラみたいに冷静な人が多いんだろうから、きっとこれほどの熱気には包まれない、って気がするね。


詩人にも酒場や商家に抱えられる専属ってのがあるけど、魔法使いさんにもどこかの所属や誰かの専属、ってなることもあるらしい。
でも、キラは自由を好むし、もしも主と俺や他の仲間たちが同時に危機を迎えたら、きっと俺や仲間を助けるだろうから、そういうのにはならない、と言った。

彼女と会うのは久し振り。
相変わらず、キラは義理人情に厚い。

■城塞の都・都のバザールにて■
(キラ)

拍手

砂風過ぎて

冒険者は冒険者の活躍を食べて生まれ、育ち、やがて輝く。

ひしめく冒険譚、それに憧れて冒険者になった、今いる冒険者さんのうち、いったい何割がそれを理由に冒険をしていることか。

城塞生まれで、冒険者になるために街へ出たというルドゥもその一人だった。
三年ぶりの帰郷で、砂風を吸っちゃったり飲み物屋さんがわからなかったり、苦戦してた様子のルドゥだったけど、好奇心や情熱はやっぱり冒険者さんのそれ。

口は悪いと言われても、俺に適切なアドバイスをくれたり、それに礼を言ったら素直に照れてしまっていたあたり、冒険地に出たらきっと、仲間として頼りになるんだろうなあ。

話をしながら、飲み物の出る近くの酒場まで案内して、永久凍土の氷竜の物語を唄った。
行ったことのない場所だったようで、これにも興味を持ってもらえたみたいだ。
いずれ、冒険の思い出を共有できる日があれば楽しみにしておこう。


それにしても、冒険者だし貧乏だー、なんて言ってたけど、
ルドゥが着てた服、結構上等なやつじゃなかったかなあ。
生地も厚くて丈夫そうだったし、もしかして、家はわりと裕福なんだろうか。

■城塞の都・都のバザールにて■
(ルドゥ)

拍手

カレンダー

06 2025/07 08
S M T W T F S
1 2 3 4 5
6 7 8 9 10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

最新CM

[05/11 ジュニィ]
[05/10 ヘィト]
[06/02 ジュニィ]
[05/27 ヴィア]

最新TB

プロフィール

HN:
ジュニィ
性別:
男性
職業:
歌唄い

ブログ内検索

Copyright © 歌王子の邂逅帳 : All rights reserved

TemplateDesign by KARMA7

忍者ブログ [PR]