こうして日記をつけるのもだけど、いつも紙とペンを持ち歩いて、何かあったらメモを取るってのも、読み返すと臨場感があって便利そうだなあ。
そんなメモを細かく取ってるというシェンは、旅人さんだそうだ。ただし、今は神経をやられてしまった片手をリハビリ中で、そう遠くに旅へは出られないらしい。夢中になって帰りが夜中になるぐらいだから、きっと一生懸命頑張ってるんだろう、それが報われて、無事に手が治ることを祈っておこう。
城塞の都の話をしたら、まだ行ったことがないようで、早速メモに書き加えていた。
今はまだ、手がある程度動くようになるまで難しいけど、もしもその後で都に遊びに来るなら、案内してあげることを約束した。
そういやついでに、旅から旅への暮らしでなかなか意中の人が見付からないことを、ちょっと気にしてるみたいだった。
一度旅気質に染まるとなかなか抜けだせないだろうし、理解ある人が見付かることを祈るばかりだね。
■潮風の港街にて■
(シェン)

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