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歌王子の邂逅帳

なりきりチャット「がぁらないとシネマ」HN、ジュニィの日記です

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掃除計画と探しもの

人にはそれぞれ得手不得手というものがあって、とりわけ俺にとって、家事全般は得手にあたる。

錬金術師のシェリルにとっては、しかしそれは不得手にあたったようだった。
見知りの俺の姿を窓から見かけて、屋敷の掃除を喜んで放って出て来た嬉しそうな顔を見たら、そりゃ一目でわかろうってもの。

整理整頓が苦手なのに加えて、職業柄本なんかが溜まりやすい彼女の部屋は、どうもなかなかすごいことになっているらしかった。とりあえず、掃除についての助言と手伝いをする約束をしたところで、探し物をしてるらしいロマに出会う。

探してるのは、以前もおんなじように探していた「大虎」。
ただし今回は、牙の形の装飾品じゃなく、子猫の姿。

初めて知ったことだったけど、大虎さんてのは、何とロマの父さん(の意思が、姿を変えて傍にいてくれる存在)なんだそうだ。いなくなったのを必死に探すロマの様子に納得がいった。
周囲を探しても見付からなかったから、声を張って呼んでみたら、その他大勢の子猫さんたちと一緒に、大虎さんも姿を見せてくれたので、ほっと一安心っ。

シェリルも言ってたけど、自分から行動できる猫の姿となった今、あんまりロマに心配な顔をさせないで欲しいとこだよね、うん。


掃除計画を立てついで、彼女の唯一の得意料理をごちそうになるために、ロマと一緒にシェリルの家にお邪魔した。
家に入って振り返ったら、さっき呼び寄せた子猫さん達もついてきてたもんだから、童話の中の笛吹きみたいになった気分だったよ。

■繁華街の噴水広場にて■
(シェリル・リン、ロマ)

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砂時計の三分で腹は膨れない

ここ最近の彼はいつでも気だるそうで、ぼおっとしてて、腹を空かせてるイメージだったけど、それだって結構前のことだと思う。

城塞のある店で、シュマック君の姿を久し振りに見かけた。

お茶の美味しいのには定評がある店だったんだけど、どうやらそれを購入して、ちゃんと砂時計で三分、蒸らす時間を計りながら飲んでたようだった。(彼の場合、美味しい美味しくないとかじゃなく、ただ言われたことを素直に実行しただけ、って可能性もあるけど)

ちゃんと待ってる姿と、しみじみお茶を飲む姿がちょっと面白くて、しばらく眺めてから声をかけたら、暇だったってことだから、一緒に通りの人間観察をしたり、腹が減ってるって言うから、店のサンドイッチとクッキーを出してあげたりする。

俺もこっちに居着き始めて半年は経つけど、シュマック君も長いことこっちにいるみたい。
だからかなあ、そうして待ってる姿が、なかなか見かけない黒衣の割にバザールに馴染んでるように見えたのは。


腹を減らしてるのは別としても、どうやら元気そうで安心した。
やがて腹も膨れてあったまったようだったから、途中まで一緒に歩いて、積もる話を色々した。

………まあ、主に、俺が。

■城塞の都・都のバザールにて■
(シュマック)

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手紙を書く

近くの路地をちょっと入ったとこに、良く行く店がある。

のんびりしたい時や、考え事をしたい時、それから、書き物をしたい時。とても賑やかなわけでも、とても静かなわけでもない、ゆっくり過ごせる店なんだ。

今日は手紙を書くついで。
紅茶を何杯か飲む間、時候のあいさつ(俺はいつもここで手間取る)を色々考えてたら、店に入ってきたシビュレと出会った。

ちょっと久し振りだったけど、相変わらず元気そう。
そうそう、彼女も、故郷の実家にたまあに手紙を書いたりするんだって。やっぱり親御さんや家族っては、遠くに出立してる子どもや兄弟から便りがあったら、嬉しいもんだよねえ。

その中に、俺のことも書いてくれたことがあるらしい。
実はあんまり良くないことが報告されてたらどうしよう、って心配したけど、どうやら良く書いてもらってるみたいで、ちょっと安心…!

話し込んでるうちにすっかり夕飯の時間になったから、シビュレお勧めの店に一緒に夕飯を食べに行くことにする。さすが、食べるのが好きな彼女の言う通り、量も味も値段も文句なしの店だった。

住み慣れてきたとはいえ、まだまだ知らない店もあるもんだねえ。

■城塞の都・都のバザールにて■
(シビュレ)

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ジンジャーエールとピラミッド

給仕の仕事は、お客さんの望みを察して、より快適なサービスをすること。

もしかしたら、歌唄いや吟遊詩人の仕事とも、通じるとこがある……かも、知れない。
カジノで歌の仕事をもらって、終わってのんびりしていたら、たまたま飲み物のワゴンが近くにあったのと、それから俺が場所に合わせて正装をしてたので、給仕さんに間違えられて、飲み物を頼まれたんだ。

俺もカジノは初めてじゃないし、一度頼まれて飲み物を出したら、そりゃまあ連鎖はするもので、また次に飲み物を頼まれちゃった。俺は一応竪琴を持ってたんだけど…、うぅん、演奏に給仕じゃ、さすがにサービスが良すぎるっては疑わないのかな…!

それから、やっぱり連鎖を断ち切るのは難しい。
次に声をかけてきたのは、眼鏡をかけた女の子。
頼まれたのはジンジャーエール。

トヲルというその子は、俺が給仕じゃないと知ると、どうやら心配?してくれたようで(その割には自分も給仕の仕事をエンジョイしてたようだけど…)、ワゴンをバニーのお姉さんのとこに返してきてくれた。

彼女はピラミッドで冒険をしに城塞に来て、まだ着いて間もないんだそうだ。カジノも初めてだって言ってた、それなら、まだびぎなーずらっく、ってのが有効かも知れない。

俺もピラミッドに行ったことがあるって言ったら、ちょっとびっくりしてたみたい。さすがは冒険者さんの街だって言って、負けない、って言われてしまった。

冒険者さんと歌唄いとを冒険の勝ち負けで比べたら、俺が不利に決まってるじゃない…!?
…まあ、城塞にいる月日の長さだけは、ひとまず勝ち誇っておこうと思うけどさ。

■城塞の都・BIG CASINOにて■
(トヲル)

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ジュニィ
性別:
男性
職業:
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