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歌王子の邂逅帳

なりきりチャット「がぁらないとシネマ」HN、ジュニィの日記です

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流れる速報

剣の大会は相当賑わってるみたいで、そこかしこで予選の結果が耳に入ってくる。

主催さんや協賛さんが先導してる盛り上げ隊もいるんだろうけど、恐らく、試合結果の情報をとりまとめたもんをチラシにして配ってるのは、有志の誰かだろうなって気がしてならない。
だって、それだけ毎日噂も聴くし、これから観に行く、ぜひ観に行きたい、そんな話を俺も、歌を聴いてくれたお客さんに何回も聴いたんだ。

その中の1人が、行く予定を立ててチケットを取ったけど、どうしても行けなくなったから良ければ、ってそのチケットを俺にくれた。
俺が行っても勿論良かった、けど、チケットはどこも売り切れてそうな状況。
俺よりも行きたい人がいるんならそっちに、と思ってたとこに、ちょうど良さそうな人材との出会いを果たす。


ちょっと前に砂漠で出会ったレーヴェン。
街で配ってるチラシには枚数も限界があり(これもスポンサーの力なく有志ゆえ、とは俺が勝手に思ってるんだけど)、結果を知りたいけど足りなくてもらえなかった、って人が何人もいたみたいだったんだ。

残念そうにしてる中に、彼女の姿もあった。
そのちょっと前に無事にもらえてた俺は、レーヴェンにチラシを見せながら、女の子の勘ってやつで予想を聴くことにした。その前に俺も尋ねられたんだけど、知り合いも知り合いじゃない人もたくさんたくさん混じってる中で、予想は難しい状況だったから。

彼女が示したのは、参加者プロフィールに「罪な女」…なんてことを書いてたリュオの名前。

興味がありそうだったレーヴェンにチケットを譲って、俺の知り合いだから、もしリュオの試合にあたったら応援してくれ、と伝えておいた。
リュオも含めた参加者さん皆の健闘と、レーヴェンが観戦を楽しめることを願おうか。
ああ、それからレーヴェンが、観戦で熱気や雰囲気にあてられて気を失ったりしないように、とも。

■城塞の都・都のバザールにて■
(レーヴェン)

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剣闘大会と魔法使い

剣士さんが、剣を合わせて闘うことに感じるのは喜びだろうか。

俺は剣士さんではないから、正確なところは判らない。
ただ、この街には、好きじゃないのに嫌々剣を振っている人は恐らくほとんどいないだろうし、喜びとは違っても、剣を振ることに強くなる楽しみや、より強い相手と闘うわくわくした気持ちを、皆少なからず感じてるんじゃないかな、と思っている。

勿論、恐れや怯みもあるだろう。
しかし、彼らはそれでも剣士であり続けているから。

彼らにとっての剣は、俺にとっての竪琴みたいなものかな、と想像したら、キラはよくよく理解しがたい、って顔をしてたけどね。

今度の大会には、きっとそんな人達が多く集まってるんじゃないかと思う。
そんな彼らを観戦しに来たというキラは、剣士さんや他の観戦者さんよりかはずいぶん冷静で、広い視界からこのS-1を眺めているようだった。

もしも魔法使いさんの大会があったとしたら…、キラみたいに冷静な人が多いんだろうから、きっとこれほどの熱気には包まれない、って気がするね。


詩人にも酒場や商家に抱えられる専属ってのがあるけど、魔法使いさんにもどこかの所属や誰かの専属、ってなることもあるらしい。
でも、キラは自由を好むし、もしも主と俺や他の仲間たちが同時に危機を迎えたら、きっと俺や仲間を助けるだろうから、そういうのにはならない、と言った。

彼女と会うのは久し振り。
相変わらず、キラは義理人情に厚い。

■城塞の都・都のバザールにて■
(キラ)

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砂風過ぎて

冒険者は冒険者の活躍を食べて生まれ、育ち、やがて輝く。

ひしめく冒険譚、それに憧れて冒険者になった、今いる冒険者さんのうち、いったい何割がそれを理由に冒険をしていることか。

城塞生まれで、冒険者になるために街へ出たというルドゥもその一人だった。
三年ぶりの帰郷で、砂風を吸っちゃったり飲み物屋さんがわからなかったり、苦戦してた様子のルドゥだったけど、好奇心や情熱はやっぱり冒険者さんのそれ。

口は悪いと言われても、俺に適切なアドバイスをくれたり、それに礼を言ったら素直に照れてしまっていたあたり、冒険地に出たらきっと、仲間として頼りになるんだろうなあ。

話をしながら、飲み物の出る近くの酒場まで案内して、永久凍土の氷竜の物語を唄った。
行ったことのない場所だったようで、これにも興味を持ってもらえたみたいだ。
いずれ、冒険の思い出を共有できる日があれば楽しみにしておこう。


それにしても、冒険者だし貧乏だー、なんて言ってたけど、
ルドゥが着てた服、結構上等なやつじゃなかったかなあ。
生地も厚くて丈夫そうだったし、もしかして、家はわりと裕福なんだろうか。

■城塞の都・都のバザールにて■
(ルドゥ)

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歌と酒場と赤い髪

ある青い屋根の酒場に、赤毛を結い上げた綺麗なお姉さんがいる。

その人はいつも窓側の席で煙草を吸って、
言い寄って来る誰かを片端からこっぴどく振って、
誰かを待つように窓の外を眺めてるんだ。

たまたまそこで仕事をした俺は、城塞に古くから伝わる恋歌、月を愛した男を思う女の人の悲恋の物語を唄った。

その後、道端に場所を変えたらたまたま出会ったロジャのお兄さんの仲間たちも、その赤毛のお姉さんにことごとく振られちゃってるんだって。
彼女は全然なびかない、気の強い眼をしてる、口振りはぶっきらぼうだったけど、彼女が魅力的だってあんまり言うもんだから、その歌をやったときのお姉さんの反応はどうだったかー、って質問の答えは秘密にした。

彼女の魅力はロジャのお兄さんと、その仲間達が共有する秘密。
共有の輪に俺も入れてもらうのに、煙草の呑み回しをする。


…苦手だから吸い込んですぐ咳き込んだら、すごく面白そうにされたけど。
ま、彼の吸ってたあの煙草の匂いは好きだけど、
それを自分で吸うのとは、また訳が違う、って言い訳をしておく。


※路地裏なんかの酒場で酒や煙草をお代にもらったら、
呑めなくても遠慮しないで受け取っておく。
後で誰かにあげられるかもしれない

■城塞の都・都のバザールにて■
(ロジャ)

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ジュニィ
性別:
男性
職業:
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