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歌王子の邂逅帳

なりきりチャット「がぁらないとシネマ」HN、ジュニィの日記です

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砂時計の三分で腹は膨れない

ここ最近の彼はいつでも気だるそうで、ぼおっとしてて、腹を空かせてるイメージだったけど、それだって結構前のことだと思う。

城塞のある店で、シュマック君の姿を久し振りに見かけた。

お茶の美味しいのには定評がある店だったんだけど、どうやらそれを購入して、ちゃんと砂時計で三分、蒸らす時間を計りながら飲んでたようだった。(彼の場合、美味しい美味しくないとかじゃなく、ただ言われたことを素直に実行しただけ、って可能性もあるけど)

ちゃんと待ってる姿と、しみじみお茶を飲む姿がちょっと面白くて、しばらく眺めてから声をかけたら、暇だったってことだから、一緒に通りの人間観察をしたり、腹が減ってるって言うから、店のサンドイッチとクッキーを出してあげたりする。

俺もこっちに居着き始めて半年は経つけど、シュマック君も長いことこっちにいるみたい。
だからかなあ、そうして待ってる姿が、なかなか見かけない黒衣の割にバザールに馴染んでるように見えたのは。


腹を減らしてるのは別としても、どうやら元気そうで安心した。
やがて腹も膨れてあったまったようだったから、途中まで一緒に歩いて、積もる話を色々した。

………まあ、主に、俺が。

■城塞の都・都のバザールにて■
(シュマック)

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手紙を書く

近くの路地をちょっと入ったとこに、良く行く店がある。

のんびりしたい時や、考え事をしたい時、それから、書き物をしたい時。とても賑やかなわけでも、とても静かなわけでもない、ゆっくり過ごせる店なんだ。

今日は手紙を書くついで。
紅茶を何杯か飲む間、時候のあいさつ(俺はいつもここで手間取る)を色々考えてたら、店に入ってきたシビュレと出会った。

ちょっと久し振りだったけど、相変わらず元気そう。
そうそう、彼女も、故郷の実家にたまあに手紙を書いたりするんだって。やっぱり親御さんや家族っては、遠くに出立してる子どもや兄弟から便りがあったら、嬉しいもんだよねえ。

その中に、俺のことも書いてくれたことがあるらしい。
実はあんまり良くないことが報告されてたらどうしよう、って心配したけど、どうやら良く書いてもらってるみたいで、ちょっと安心…!

話し込んでるうちにすっかり夕飯の時間になったから、シビュレお勧めの店に一緒に夕飯を食べに行くことにする。さすが、食べるのが好きな彼女の言う通り、量も味も値段も文句なしの店だった。

住み慣れてきたとはいえ、まだまだ知らない店もあるもんだねえ。

■城塞の都・都のバザールにて■
(シビュレ)

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ジンジャーエールとピラミッド

給仕の仕事は、お客さんの望みを察して、より快適なサービスをすること。

もしかしたら、歌唄いや吟遊詩人の仕事とも、通じるとこがある……かも、知れない。
カジノで歌の仕事をもらって、終わってのんびりしていたら、たまたま飲み物のワゴンが近くにあったのと、それから俺が場所に合わせて正装をしてたので、給仕さんに間違えられて、飲み物を頼まれたんだ。

俺もカジノは初めてじゃないし、一度頼まれて飲み物を出したら、そりゃまあ連鎖はするもので、また次に飲み物を頼まれちゃった。俺は一応竪琴を持ってたんだけど…、うぅん、演奏に給仕じゃ、さすがにサービスが良すぎるっては疑わないのかな…!

それから、やっぱり連鎖を断ち切るのは難しい。
次に声をかけてきたのは、眼鏡をかけた女の子。
頼まれたのはジンジャーエール。

トヲルというその子は、俺が給仕じゃないと知ると、どうやら心配?してくれたようで(その割には自分も給仕の仕事をエンジョイしてたようだけど…)、ワゴンをバニーのお姉さんのとこに返してきてくれた。

彼女はピラミッドで冒険をしに城塞に来て、まだ着いて間もないんだそうだ。カジノも初めてだって言ってた、それなら、まだびぎなーずらっく、ってのが有効かも知れない。

俺もピラミッドに行ったことがあるって言ったら、ちょっとびっくりしてたみたい。さすがは冒険者さんの街だって言って、負けない、って言われてしまった。

冒険者さんと歌唄いとを冒険の勝ち負けで比べたら、俺が不利に決まってるじゃない…!?
…まあ、城塞にいる月日の長さだけは、ひとまず勝ち誇っておこうと思うけどさ。

■城塞の都・BIG CASINOにて■
(トヲル)

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考え中

月夜は静かなだけじゃない、こと、この都のバザールでは。

夜も賑やかなバザールを眼にすれば、そりゃわかりはするけど、俺が今夜それを実感したのは、マディンが受けたのがどうも危ない仕事だったみたいで、おっかけられてる様子だったからだ。

幸い、俺の前に現れたのはまいた後だったようで、一瞬の緊迫の次には静かな時間になっていた。
そこへ、彼が来る前に俺が考え事をしてたのを、マディンはただ事ではないと見たらしい。
さすがに月は答えてくれないので、俺が考えていたことを話すことにする。

そう、孤島へ出かけるかどうか、って迷い事だ。

止められはしなかったけど、止めておいた方が良い、と言われた。
もしも行くなら、どうしてもなら護衛として付き合う、とも。

そう言われるまで、誰かと一緒に行こうとは思い付かなかった。
依頼を達成するんなら、それが一番安心だろうに、そもそも俺は歌唄いなんだしね…!

少し喋り過ぎちゃった気はするけど、聴いてもらって意見をもらうと、やっぱり新鮮な気持ちになる。幸い期限まではまだもうちょっとあるから、もう少し迷ってみようと思う。


そう言えば、マディンは自分の父さんが冒険者だったから、それを追うように冒険者になったんだそうだ。
場数をこなしてる流れ者、って印象があったから、ちょっと意外に思ったなんては、ここだけの秘密にしておこうか。

■城塞の都・都のバザールにて■
(マディン)

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性別:
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職業:
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