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歌王子の邂逅帳

なりきりチャット「がぁらないとシネマ」HN、ジュニィの日記です

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古代の記憶を追って

ずうっと昔に栄えたという古代王国、その栄華の跡地。

昔から冒険者さん達の探索の、格好の対象として日頃冒険されてるにも関わらず、今でも新たな場所や財宝の発見って噂が絶えない一帯だ。
その姿から華々しさは想像できないものの、やっぱり栄華は極まっていたのかも知れない、って想像を掻き立ててくれる、そう、今でも未知の単語が多いらしい古代語を見てるみたいに。

ルドゥから聴いた魔法剣の話も気になっていたところだったので、久し振りに遺跡に足を運んだ。
かつては居住区だったとみえる中に、今しがた崩壊したかのような壁と、途中までの階段が見付かったのも、きっと遺跡を歩いていれば、そう当たる機会の少ない出来事でもないだろう。

途切れたに見えた階段の上に人がいたり、そこに古代の遺産がひとつ残っていた、ってのは別として。

上ってる途中で階段が崩れて、そのまま上の階に飛び移ったっていうバニッシュのお兄さんが見てた壁には、何かをかたどった絵だと思われる記号を中央に、それをぐるりと古代文字で囲った、まるで魔法陣みたいなものが一面に描かれていた。文字はさっぱりだーっていう彼のかわりに、読みかじり程度だけど、その解読に挑戦することに。


睡眠がとても好きなバニッシュのお兄さんの、枕なんかへのなみなみならぬこだわりを聴きながら、何となしにうすぼんやり導きだした結論は…、

書き付けてあったのは、料理のレシピ。

どんな料理があったのかはわかんないけど、どうやらじっくり煮込むものみたいだった。想像で俺はポトフって言ったけど、この時期皆でつっつくような鍋も美味しいよねえ。

一段落して腹も減ったところで、今夜のとこは街に戻ることにする。
階段が崩れてしまってたから、上から飛び下りたら瓦礫がバランスを崩して大変なことになった。
巻き込んだみたくなったバニッシュのお兄さんには、またゆっくり謝っておかないとね…!

■古代王国の遺跡にて■
(バニッシュ)

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昼下がりの子どもたち

冬に近い晩秋、高い空と段々張ってきた空気、冷えることも多くなった広場で、元気に駆け回る小さな子ども。

見ている俺の方まで、何だか元気をもらえるみたいだ。
和んだ気持ちで竪琴を弾いてたら、2人の子どもと出会った。

以前は街に住んでいたけど、今は各国を旅しているというクリフという男の子、小さな身で踊り娘として仕事をしてるライムという女の子。
ライムの、元気いっぱいだけどきちんと竪琴に合わせてくれる踊りと巧みな技術に、クリフも満足してくれたみたい。

そんな高度な技を決めて疲れちゃったらしいライムを休ませてあげて、クリフに旅した国やこの街の話を聴く。彼がここに住んでいたのは2年ほど前、ちょうど大きな戦があった頃だそうだ。

その時は俺も聖堂部隊、副隊長として参加したラステカ王国との戦役、当時も広場は戦の影響で大変だったけど、でも戦の後、素早く復興したっけ。
この街はそう、いつも、戦の最中だけでなく、それが終わった後にも団結力を発揮するんだ。

クリフが旅した中にも、がぁらほど団結力の強い国はあんまりなかったそうだ。
その街でできた友達と、彼が滞在してる間に会えると良い。

■繁華街の噴水広場にて■
(クリフ、ライム)

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おやすみを君に

土に還った身体は、天に昇った心は、それからどこへ行くんだろう?

ダークエルフさんの宣告通り、今日の夜にはそんな死者が本当に蘇ったらしい。
俺が世界樹まで出かけたのは、そんな騒ぎも収まった後だったけど、ただ、街の喧騒や様子や囁かれていた話や、そんなものがその事実を物語っていた。

俺とおんなじく実際にその光景を眼にはしていないというアトネビ(俺より若く見えるのに、立派な発明家さんなんだそうだ。でも一個見せてもらったその発明品は、何と言うか、個性の塊みたいな感じだった)と、それから世界樹という聴客のもとから、街に向かって吹く風に乗せて、鎮魂の子守唄を弾く。
土に還った身体と天に昇った心が世に舞い戻って、それがもう一度戻らなければならなくなったとき、彼らが少しでも安らかに眠ることができるように。


その中に知った顔があったかどうかは確かめていない。
あったとしても、なかったとしても、その人達皆に、どうか静かなおやすみなさい、を。

■世界樹の下で■
(アトネビ)

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再会と出会い、魔法剣の依頼

近くに住んでた頃によく通ってた喫茶店、休み中だと思ってたら、夏に子どもさんが生まれたんだって。

それを教えてくれたのは、以前に城塞の都で出会ったルドゥだった。
そういえば、彼は城塞の向こうの出身ではあるものの、今は街で暮らしてる冒険者さんだと言っていたっけ。

買い物帰りだったルドゥにパンをわけてもらいながら、ちょっと弦の調子を診ていたとこを心配してもらったり、今彼が請け負ってるっていう依頼の話をしたりする。

知り合いの冒険者さんが、魔法剣を欲しがっているらしい。
魔法剣そのものか、魔法剣を作るための材料になる鉱石…エレメナイト鉱石、という名だそうだ…を探していて、可能性がありそうな場所は遺跡か迷宮、それにデス・ヴァレー、というとこまでは判明しててる。ルドゥはそれを探して、今は遺跡や迷宮に目星をつけてるって。

話を聴いていたら、テイルというエルフのお姉さん(旅の詩人さんだ。背が高くて凛とした印象だったもんで、最初は間違ってお兄さんと呼んでしまった、ごめんなさい)もやってきて、その話に興味を持ったようだった。

まずは情報を集めよう、ってことになって、近くの酒場に駆け込んで、とりあえず唄って喋ってきたんだけど……、結果は、うーん、まずまず、ってことにしとこうか。


余談だけど、俺は唄うのとおんなじぐらい、人の声を聴くのも好きだ。
テイルのお姉さんの声は、さすが堂々としてて、森のざわめきのように気持ち良く響く。
ルドゥの声は、澄んでいてまっすぐに通る。
声や喋り方というものは、その人の特性をよく表していると思う。

■繁華街の噴水広場にて■
(ルドゥ、テイル)

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性別:
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職業:
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