城塞で、歴史の古い一族の語り手に聴いた話なんだけどね。
まだ、俺達の誰も見たことない竜というのがいるらしい。
いや、見たことないってのは正確じゃない。
細かく言えば、その竜の存在は、この世界に生きとし生けるもの
すべてが感じることができる。
例えば、ふたつ色の違うその竜の眼。
例えば、絶えず俺達を撫でるその吐息。
例えば、この大地を湿すその涙。
そう、その竜は、名を「世界」と言った。
この世界は竜。そうでなければ、竜が大地を抱え込んでいる、と。
庭の植物の肥料になるおっきな話を探してた
エルウィングさんにそれを伝えたら、どうやら喜んでくれたみたい。
礼にって、魔法で雨を飴に変えて、俺とアーウィンドに渡してくれたんだ。
アーウィンドとエルウィングさんは、おなじ魔法使いでも
性格がずいぶん違って、一緒にいた郵便屋さんのポポロの言葉を借りると、
「のれんに腕押し」って感じだったけど…、
そんでも、お互いに認めあってない!…ってわけじゃないみたい。
ま、とっつきやすくて包容力のありそうなポポロでも、
どうも噛み合わない人ってのはいるみたいだから…、
そういう相手ってのは、誰にも在るもんなのかも知れない。
それから最初のポポロの真似をして、アーウィンドと一緒に
建物の軒下だけを通って行ける店を探した。
意外と行けるもんだね…!
<入手品>
【雨色の飴】
■繁華街の噴水広場にて■
(ポポロ、アーウィンド、エルウィング)
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